ただ書くだけ

ぼそぼそと

FF15クリアしたので感情移入が止まらない感想

PS4を購入して1ヶ月。元々は龍が如く6をプレイするためにと購入したものなのですが、待ちに待っていた作品なだけに早々とクリアしてしまい、それからは細々とサブストーリー回収やミニゲームをプレイするばかり。

折角PS4を買ったし他にもゲームしたいなあと思いまして、前々から「主人公のCVが鈴木達央」が理由で気になっていたFF15を購入、プレイさせて頂きました。

余韻に浸るばかりでまだ引き摺りが収まらないので感想を書いて少しでも消化していきたいとおもいます。じゃないと明日からの生活に支障をきたしそう。

ネタバレたっぷりなので、踏みたくない人やまだプレイ途中の人は注意。

 ちなみにわたしのFF歴は薄らとしか記憶にない7と途中で投げ出した記憶しかない零式くらいで全然詳しくないよ

 ちなみにプレイ時間は56時間、クリア時のレベルは52でした。

 

 

 

 

 

 

 

細々と書く前に全体通しての感想としては、とっても楽しかったです。終始圧倒される映像美と本当に液晶の中にもう一つの世界が存在しているかのような広過ぎるオープンワールド。車、徒歩、チョコボ、どれを使用した移動やクエストも爽快で楽しい。おつかいゲーが苦に感じず常にわくわくとしていられたのは初めてでした。時代の進化は素晴らしい。

バトル操作も簡単で、コントローラーをガチャガチャするのが得意ではない私にとっては有難かったです。

ストーリーは描写不足が所々に目立ちもしましたが、それでも友情や絆と言った部分は十二分に感じることも出来ました。ああ、切ない、悲しい。

 

まず、プレイを開始してすぐの、止まってしまったレガリアを手押しで進めるノクティス一行を見た瞬間からこの作品の虜になりました。私は憧れからか友情物語に強く惹かれる傾向があって、中盤辺りまでの4人の何気ないやり取りやくだらない話、協力して戦う姿や支え合う様子がこれ以上にないくらい好きでした。

最初は「あれ?ノクトって王子じゃないの?本人含めみんなこんなにラフなの?」と少し動揺もしましたが、身分や年齢に捕らわれることなく存在する男4人は魅力の塊で、やっぱり男同士の友情や絆は羨ましいなあと思うばかり。

宿泊時にプロンプトが見せてくれる写真たちもかわいいのなんの・・・妙に写りの悪いノクトや無駄にスタイリッシュだったりやっぱり写りが悪かったりなイグニスには何度も笑わせてもらったし、グラディオは夕日が似合い過ぎるしプロンプトの自撮りは可愛さの宝箱。

f:id:alikoooo:20170109210750j:image

 

 途中途中で行われるノクトとルーナの交換日記のようなものは微笑ましくて、離れていても互いを想い合う2人にほっこり。

 

メインストーリーよりもサブクエストなどの日常シーンを見るのが好きで、中盤まではだらだらと広い大地を駆け回っていました。母親と反抗期真っ只中の息子みたいなノクトとイグニス、兄貴的存在で時には喝を入れてくれるグラディオといつも明るくて場を和ませるようなプロンプト

当たり前のように主要キャラクターたちはこのまま最後まで共に歩んでいくのだと思っていたけど、リヴァイアサン戦が終わってから待っていたのはルーナの死とイグニスの失明で、プレイヤーの私まで絶望を味わったような気分でした。

特にイグニス関しては視力を失う結果が死ぬよりも生々しく感じました。王の側近になるべくして生まれて育てられてきた彼は、今までも精一杯いろんな形でノクトを支えてきたのに、その瞬間から今まで通りが不可能になってしまった。そんな彼の気持ちを考えたら胸が痛過ぎる。更に追い打ちをかけるようにギスギスとし始めるパーティー。ノクトとグラディオはずっと気が立っているし、ちょっと走ると嫌味ったらしく怒られるし(私の操作の問題)、こんな気持ちでストーリー進めていかなきゃいけないの?と何故か私まで苛立ちを感じましたが、そうこうしているうちに段々と腑に落ちてきました。

ノクトはまだ20歳でちょうど今の私と同じ年齢なんだから、父親も死に許婚も死に幼馴染みは視力を失う、そんな出来事がいっぺんに起これば冷静でいられなくて当然なんですよね。同時に一国の王にもなっていて、どうにかしなきゃ、自分がしっかりしなければ、でもわからないし出来ない、だけどやっぱり逃げられないと葛藤も盛りだくさん。イグニスのことも気遣えないわけじゃなくて、どうしたらいいかわからない。どんな言葉をかけてどんな風に手を差し伸べるべきかわからない。余裕がない。グラディオに怒鳴られていましたが、彼だってそんなノクトの心境が全く分からなかったわけじゃないと思うんです。兄貴的存在ではあるけれどまだ23歳。全然若い。ずっと一緒に旅をしてきた仲間が怪我をして視力を失ったらどうしたらいいかわからなくて当然だし、今後の不安もある。ノクトと同じように余裕がない。それがグラディオの性格的にも頭に血を上げてキレることに繋がってしまっただけ。言い方はあるだろうけど、とても無神経には責められないなあと思います。

イグニスの一緒に旅をしたいって言葉に反対するときも、やっぱり彼のことをしっかり考えているからこその言葉しかない。普段声を荒らげることないプロンプトが言い合いをしているのも含めて泣きながらあのシーンを見てました。思い出してもしんどみ。

 

こうしてたくさんの困難を乗り越えながら4人は旅を続けていきますが、ノクトには使命があります。命と引換えに世界を守ること。

なんかもう、これ生け贄ですよね、言っちゃえば。王子として生を受けて、王子としての運命に抗うことは許されず、用意されたレールの上を歩かなければいけない人生。死ぬときすらも選ぶことができない。主人公がこんなに報われない人生でいいのか。

 10年後の最期のキャンプで、覚悟を決めてここに来たはずなのにやっぱ俺つれぇわって言葉を残したノクトには泣きました。そりゃあ、死にたくないよね、素敵な仲間がいたら。

はっきりとそれを言えるノクトはかっこよくて、運命は残酷だと、どうして犠牲なくして幸福は訪れないのかと私まで悔しいな、なんだか。

 

それからアーデン戦前ですね。プロンプトに写真を持っていきたいから見せて欲しいってところで胸が締め付けられました。今まで何の気なしに私が選んで保存してきた写真たちが次々に表示されて、そこにはたくさんの4人の笑顔があって、こんなことあったな、あんなことあったなと思い出ばかりが甦り涙で画面が見えない。信じられないくらい感情移入が止まりませんでした。

アーデンを倒した後も、イグニスの「どうかご無事で、陛下」から泣きっぱなし。 

しかもスタッフロールが写真のスライドショー。私が保存してきたもので作られたやつ。  

ゲームでここまで感情移入して泣いたのは初めてでくイミワカンナイ。。。

 

正直リヴァイアサン戦以降はサブクエを進める気分にならなくて、結末が気になるのと今日が三連休最終日なこともあって早くクリアしたかったのもあり、メインだけですっ飛ばしてました。なので最終章に入ったばかりの時はもっとやり込めばよかったな~~なんて考えていたけど、もし今以上に4人の思い出を作ってしまっていたらと考えると恐ろしい。

感情移入しやすいのは割りと困ります、余韻とかのレベルではなく思い切り引き摺るので。

 

締めのノクトとルーナの結婚式から、タイトルロゴのイラストが変わっていくところも感動的でした。FFすげえよ、まじで。

 

そんな具合でメイン4人について書かせて頂きました。もちろん他のキャラクターたちも魅了溢れています。

アーデンの飄々としていながら執念深くノクトを狙っている二面性はたまらなくツボでした。CVが藤原啓治さんなのもさあ、もう初登場からこいつラスボスだよなあって思ってたよ。

そう言えば、結果的にアーデンの王家に対する復讐は叶ってますね。結局最初から最後までノクトたちはアーデンの手の上で転がされていたのかな。ノクトの使命のことまですべて計算づくだったんじゃないかな、と考えたらまた楽しいですね。

 

ただやっぱり、他の人も言っているように描写不足は否めません。ルーナなんてヒロインにしては陰が薄いように感じたし、まずあのタイミングで殺された意味がわかりません。

王家断絶を狙うのだからルーナにルシスの子孫を産ませないように?神凪の力はシガイの力の脅威になるから?と脳内補完しています。

あとはレイヴンとかプロンプトとかあの辺も。

 

 

こんな感じで、良いとこも悪いとこも目立つ作品でした。

でも悪いとこに関しては、これ以上ぐだぐだと言う気はありません。あのエンディングを見せられてから感動のあまりどこが頭がぽけーっとしてます。ここまで余韻に浸る終わり方をした作品は初めてで、終わりよければすべてよしの言葉通りもうどうでもいいんですよね。

私はとっても楽しかったしとっても感動した!それでいい!!

これからもぼちぼち、4人で旅していきます。

 

素敵な作品を産んでくれてスクエニありがとう!追加シナリオ待ってます。

 

以上!