ただ書くだけ

ぼそぼそと

BLEACH686 最終回感想

今日発売したジャンプで私がずっと追い掛けてきて、一緒にここまで育ってきてくれたBLEACHが最終回
私の青春の一つが終わりました。15年も連載してたら同じように思う人たちも多いのかな。
そんなわけで感想です。色々感慨深くなってしまって、作りっぱなしで放置していたブログにやっと記事ができました。
ネタバレしかないので単行本派の方はそっ閉じ。



まずは最初のカラーページから。
おめめがくりくりでオレンジ頭が目立つ男の子。5歳くらいですかね、かわいいですね。この時点でああ、一護と織姫の子どもかな、と察します。最早確信。
どこから入って来たのかと怒鳴るひよりを見て、10年たってもちんちくりんのまま元気なんだなあとここでまずほっこり

ページを捲れば現世組とルキア恋次が描かれた見開きページ。
流石は師匠。ここでもキャラ同士の距離感がきちんと現れていて素敵でした。
色々な方の呟きを見ていると、雨竜が一護の後ろで後頭部しか見えていないと言うことで不満な方が多いみたいです。
でも私の、一個人の感想としては、10年経っても雨竜と一護が背中合わせなことは変わっていないんだなあと思いました。
確かに仲間ではあるけど、何年経っても一護は死神代行だし雨竜は滅却師
敵を倒すために絆が強くなった、仲間として何かを託すことが出来たとは言え、きっと2人(特に雨竜)には越えられない壁はあるのでしょう。
背中合わせな立ち位置でいて、でもそれは背中を預けられるくらいお互いを信用しているとも取れる。これから先何年経っても彼らは良きライバルとして切磋琢磨していくのだろうなと感じるイラストでした。
職業がどちらも医者と言うこともあって、一心と竜玄と同じですね。素敵だと思います。

前回の話でユーハバッハに似た霊圧が感知されたとのことで、「一番幸福を感じた瞬間を選び抜いて殺す」のセリフを思い出し、まさか師匠、バッドエンドにする気ではあるまいな・・・とドキドキしてました。
その調査に向かうのは白哉砕蜂。晴れて十三番隊の隊長となったルキアには声を掛けなかったと言う砕蜂白哉ルキア達は久しぶりのお休みだから連絡しなくていいよ、と気遣っています。本当に、SS篇の頃とは比べ物にならないくらいまんまるになりました。根は優しい白哉兄様です。

その頃現世のクロサキ医院にはルキア恋次。そして現世組のみんな。
一護の妹の遊子と夏梨もいました。夏梨めっちゃおっぱい大きいいい感じのネーチャンになってて感動。遊子はあのまんま成長した感じだけどそれもまた良い。

みんな集まって何をするのかと思えば、テレビにはなんとチャドが。 ボクサーになってました。WBO世界なんちゃらかんちゃらの番組を見るためだったんですね。10年経っても、こうして仲間や友達のために集まることが出来る絆は、並大抵のものではないと思います。
雨竜も父親の仕事を継いだんですね。
病院の屋上でスマホを使って同じ番組を見ています。看護師曰く「休みが合わなかったからみんなで見るはずだった番組を今どうしても見たい」とのこと。その理由がとても雨竜らしい。休みが合わないなんてのももしかすると口実かも、なんて部分がありますよね。
雨竜の表情を見ながら、背中合わせな関係でありながら彼もみんなを友達と思えているのかな、とじんわりしました。

そして奥からはエプロンを外しながら登場する織姫。一護と結婚したんですね。それを見た瞬間に、ユーハバッハ戦の直前の2人のセリフ「防御は任せた 頼んだぞ井上」「やっと黒崎くんを護って戦える」を思い出しました。
きっとこの2人はお互いの良いところも悪いところも全部見てきて、その悪い部分の補い方も知っている。相手のために自分が出来ることを知っている。互いに互いを助け合えるとてもいい夫婦なんだろうなと思いました。
なにより織姫、良かったね!
どうやら息子くんは一勇(かずい)くんて名前のようで、一護にどこに行ったと聞かれた織姫は椿鬼の情報だと今は2階にいると教えてあげます。

かずいくんのお守りしてる椿鬼とかなにそれ超かわいい・・・
どこまでも着いて行って見守る椿鬼めちゃくちゃ可愛いので今すぐください。かずいくんが小学生くらいになってプチ反抗期が来て着いてこないでと言われるようになり落ち込むところまでをセットでください。


まぁそれは置いといて、織姫はやっぱり真咲さんによく似てますね。彷彿とさせるものがあり、潜在的に一護が求めていた人物そのものなんだろうなと思いました。

そして一護はルキア恋次に話を振ります。「お前ら子ども連れてくるって言わなかったか?」

なんだかさらっと言われてしまいましたが子どもです。はい、子ども。
こっちも結婚してんのかよー!と1人で突っ込まずにはいられません。前回は朽木ルキアと呼ばれていたので恋次は婿養子?と思いましたが、子どもは阿散井姓を名乗っていました。仕事場では旧姓を名乗っているんですかね。にしても白哉はよくルキアを嫁に出してくれたな、と。恋次も認めてもらえたんですかね。でも嫁に迎えるまでには大変な苦労があったようにも感じます。

私今まで恋次ルキアの関係性はとても好きだったのですが、恋愛的なカップリングとしては見ていませんでした。それよりも幼い頃から苦楽を共にしてきた幼馴染み、家族と言うような目線で見てきていたし、家族愛の部分が大きいように感じでいたので結婚?子ども??と最初は困惑しましたが、ふと「あ、本当の家族になったんだ」と、すとんと落ち着きました。
仮初めの家族だった2人は歩む道の違いで離れてしまい、また2人で仲間として歩み始めて、そして次は本当の家族になった。めちゃくちゃ素敵じゃないですか、これ。
結婚って恋愛としての好きや愛だけでは出来ないと思いますし、それだけが理由ではないと思います。家族になりたいから結婚するって、最も理にかなっていませんか。きっと2人の関係性は何も変わらぬまま、思い描いていた家族を営んで行くのでしょう。ルキアを泣かせでもしたら兄様に次こそ切り刻まれる覚悟はしとけよ恋次

そして2人は子どもを紹介しようとします。10年後ですからそれほど大きな子でもないはずですが、既に護廷隊見習のようで、さすが隊長格を両親に持つと違いますね。しかし、いません。いなくなってます。
ルキアは死神なんだから人間相手にケガなどしないと放っておくつもりのようですが、一護は人間相手に喧嘩するようなやつなら探しに行けと声を張ります。そりゃそうだ。放任主義なようですが、ちゃんと子どものおてては繋いでおきなさい。

ここでシーンは変わり、藍染が出てきます。ユーハバッハの回想とともに。
ユーハバッハは、死のない世界を作りたかった。しかし藍染はそれを良しとは思っていないようです。

死のない世界には確かに恐怖はない
けれど死の恐怖がない世界では人は希望を探すことはしないだろう

永遠の命を手に入れ、死ぬことのない藍染にこのセリフを言わせる。重みがありますね。
藍染にとっての希望や勇気は何なのでしょうか。死への恐怖と切り離された藍染。死ぬことが出来ない彼にとって、この先光となるものはあるのでしょうか。彼の行いは決して許されることではないのでしょうが、彼の目元だけを描いた一コマを見て、とても胸が苦しくなりました。藍染の中に後悔の2文字が存在するのかどうかわかりませんが、私はこの作品の中で最も人間味のある人物なのではないかと思っています。


あっという間に、遂に最終ページ
阿散井 苺花(いちか)と名乗る女の子が机に座っています。そりゃあ、もう、赤パインのお父さんにそっくりな風貌と姿勢で。血気盛んな顔をしていますね。初対面の人に、ましてや子ども相手に刀を向けてはいけません。好戦的過ぎるだろ。
お父さんの背中を見て育ち過ぎているし、某ハゲに教わった「戦いの前には名を名乗れ」をそのまま我が子にも教えているのでしょうか。私はいちかちゃんの将来が心配です。だってこの子、十一番隊に配属希望を出しかねないよ
十一番隊クラスタとしては美味しいので大歓迎なのですが、いちかちゃんの将来を思うとやはり心配。女の子なのに・・・。

そして一護と織姫の息子である一勇くん、案の定死神なようです。
そりゃあそうですよね、色んな血が混ざってます。こんなのチート以外の何でもないですね。

それから、最後に一護とルキアの関係について少し。
この2人についてのところで一番意見が割れていると言うか、思う部分のある方が多いようですが、私は満足しています。
一護はあくまで死神代行であり、現世に身を置いてる以上、尸魂界に行ってしまうわけにはいきません。同じようにルキアは死神として尸魂界に身を置いているのですから、現世で暮らすわけにはいきません。歩む道や時間もまるで違いますから。
最終話で感じた一護とルキアの関係性は、正しく私が望んでいたものでした。
10年経っても何も変わらず存在し続ける2人の絆。きっと何年経とうとそれは同じで、顔を合わせる度に子どものように言い合いをしたり、時には手を取り支え合って行くのだろうなと。
年を重ねて一護だけが老けてオヤジ顔になれば、「随分むさ苦しくなったな」とルキアに皮肉られるのだろうな、と。
そしていつか一護が現世での生涯を終え尸魂界に行けば、またそこで変わらず仲間として生きていくのだろうなと。
それでいいと思います。一護とルキアの関係性は、友達であり仲間だと、私は思っています。


話は戻って、さあさあ。こんな風な終わり方ですから、私は次世代ストーリー期待してますよ。何番煎じだよ?知りません、私はBLEACHが大好きなんです。今まで10年以上この作品を超えるものには出会えなかったように、きっとこの先もずっとこれ以上に夢中になれるものはないと思います。
既存キャラのスピンオフも待ってます。ゆっくりゆっくりな伏線回収でもいいです。最終回を迎えてもこのコンテンツ自体が終わるわけではないと思っています。お願いしますね、師匠


なんて、ここまでだらだらと肯定的なことばかり書いてきましたが、もちろん否定的な意見を持っている方と同じように、思うところは多々あります。でも終わってしまったものは仕方ありません。円満な連載終了でも噂されてる大人の事情であっても、久保帯人先生自らが考えて描いた結末には変わりありません。私は受け止めます。だって大好きなんです、この作品。これまでもこれからも。

15年間、お疲れ様でした。
間違いなく私の青春の一つでした。
一緒にここまで育って来てくれたBLEACHが、本当に大好きです。大好きで良かったです。
久保帯人先生、本当にありがとうございました。

長くなりましたが、読んでくれた方、ありがとうございました。

ところで、28歳で実家の医院継いで美人で気立てもいい巨乳と結婚して子どももいる一護ってちょっと勝ち組過ぎませんか

以上!